4月29日 関釜フェリー 釜山〜下関
釜山まで来ると、もう90%日本に帰ったような気分になる。駅、街、食堂、地下鉄、ハングルの世界だが、秩序・振る舞い・社会システムは日本と大きく変わらないので行動予想ができる。大騒ぎをする奴もいないし、突拍子のない行動をとる者もいない。静かな社会だ。これを民度が高いというのかもしれないが、やっぱり味気ないと感じる。フェリー内のテレビは、日本と韓国の2カ国の放送をやっている。
二日連続、フェリーでの宿泊。船は揺れたが、疲れている私は、長旅の常備薬となる睡眠剤デバス1錠を飲んでグッスリ。さらにフェリーの朝風呂でスッキリ。昔、この船を利用した頃は、運び屋のおばちゃんたちが沢山いて、団体席では至るところで酒盛り、博打があったが、今はソフティケイドされている。夜9時に釜山を出航し、朝5時時点ですでに船は下関沖合いで停泊していた。日本と韓国の距離はこれほど近い。4月30日午前8時に日本上陸。なんとか平成に間に合った。
港と鉄道駅をつなぐ歩道。一人も歩いていない。休日とはいえゴーストタウンに帰ってきたようだった。日本ってこんな感じなんだと痛感した。大陸の「人々の多さ」になれきっていた身体には、驚き以外何者でもない。少子高齢化、経済的弱体化を肌で感じた。現首相のお膝元がこのような状態では、日本経済の再生って難しい。