toyotaidの日記

林住期をタイで過ごしています。ここをベースとした旅を綴ります。

飛行機を使わない旅〜タイから日本まで〜8

f:id:toyotaid:20190526175514p:plain

丹東・鴨緑江にて 対岸は北朝鮮



     428日 丹東フェリー 北朝鮮に沿って

夕方4時の出港は町から1時間離れた丹東港から。バスに揺られ港湾エリアに入ると、厳戒体制のような雰囲気。石炭や鉄鋼の貨物荷受け施設はあるが、稼働していない。経済制裁が効果を出しているのか。フェリーターミナルに到着、記念写真を一枚撮影したら早速公安がお目見え。"削除しろ"と威圧的言う。スマートフォンを覗きこみ、ゴミ箱入りを確認すると、退去した。昔は、いろいろなところで、撮影禁止が多かったが、Google earth衛星からすべてみることができる時代だよ。フェリーは日本の中古船。船内の設備機器に日本語が残っていた。中国と韓国を1524時間ほどで結ぶ、いわゆる中韓フェリーでは、現在およそ20隻のフェリーが運航されているが、そのうち16隻以上は日本の中古船だそうだ。この船も沖縄航路に投入されていた「クルーズフェリー飛龍」。日本で建造されており、船齢が20年から29年を迎えて引退の時期が迫ると海外に出る。
 夜間、ほとんど光が無い北朝鮮左手に見ながら、朝時に仁川港到着。韓国領域に入ると、陸が近く、カモメたちの出迎え。出発時は中国語を話していたお客が、韓国の銀行カードを取り出したり、ハングルで到着の電話していた。ほとんどは朝鮮族で、観光客らしい様相の人は数人程度。

f:id:toyotaid:20190526175703p:plain

丹東フェリー (中国では撮影禁止)

旧友のAnn女史とソウルで会うために連絡を取ったが、仁川港到着後、釜山に急ぐ私。彼女が暇になるのが午後6時になることから、今回はメッセンジャーで、"say hallo- bye"となる。
韓国はこれまで通過した国と比べると、時間行程がほとんど予測できる社会システム。港からバスに乗り、電車に乗り換え、KTXを利用して南部の釜山駅に到着したのは、午後3時。すべて、グーグルマップの「経路」が分単位で指示してくる。ロボットになった気分、そして時間との競争になってしまった。効率性を最重視する行動が良いことやら悪いことやらと自問。冷たい雨が降る中を、日本行きフェリーターミナルへ。韓国滞在時間はたった12時間。ターミナル前の地下鉄駅そばで残ったウォンを数えながら、餃子、焼酎、チャーハンで腹ごしらえ。ついでにカップラーメンも購入。