toyotaidの日記

林住期をタイで過ごしています。ここをベースとした旅を綴ります。

2023-01-01から1年間の記事一覧

2023 古稀のバックパッカー⑰ カラコルムハイウェイでの中パ国境超え

ランキング参加中一人旅コミュニティ ★パキスタンからの出国準備 フンザからパキスタン側最後の町、スストに到着した。その足で、明朝出発する中国・タシュクルガン行きの国際バスのチケットを購入する。一日一便しかないから取れなければ明後日になる。幸い…

2023 古稀のバックパッカー⑯ 桃源郷フンザ

ランキング参加中一人旅コミュニティ 玄奘が帰路に通過したフンザは7,000m級の山々に囲まれた谷にあった。ここから先は中国国境のクンジュガンラボ峠(4693m)まで渓谷は細くなり、落石の危険性も多く、難関な道であったことは確かだ。おそらく玄奘は、唐に…

2023 古稀のバックパッカー⑮ カルガー磨崖仏

ランキング参加中一人旅コミュニティ ギルギットは、今はイスラム社会だが、6世紀、玄奘が訪れた頃は仏教の中心地であったことは確かだろう。 その証拠を確かめるためにカルガー磨崖仏へ足を伸ばす。距離は約6キロ。相変わらず一般車とタクシーの区別がつか…

2023 古稀のバックパッカー⑭ 悪路をギルギットへ向かう

ランキング参加中一人旅コミュニティ アフガン国境からカシミールへ 玄奘三蔵が歩いた道のりからそれたが、再び、カラコルム山脈に向けてギルギットを目指す。チトラルからの距離は380キロ。とはいえこの距離を一日で移動することはできない。陸路の直行便が…

2023 古稀のバックパッカー⑬ チトラル・カラーシャ族(その4)カラーシャと観光

ランキング参加中一人旅コミュニティ 朝、学校に向かうカラーシャの子どもたち 貨幣経済の浸透 40年前からタイの山岳民族の暮らしを見てきている。寄生虫駆除、トイレ建設そして女性グループ支援のプロジェクトに携わったが、この間山岳民族の世界は大きく変…

2023 古稀のバックパッカー⑫ チトラル・カラーシャ族(その3)宗教と女性

ランキング参加中一人旅コミュニティ 年を取ると面白い。バックパッカーでタビをすると、表面的な現象より裏がよく見える。若い時より、見えるものが変わってきている自分がいることに遭遇する。そこで出会う珍しい食べ物や変わった衣装などのような現象的な…

2023 古稀のバックパッカー⑪ チトラル・カラーシャ族(その2)

ランキング参加中一人旅コミュニティ パキスタンに入国して困ったのは、夕食にアルコールを嗜むことができないこと。 僕にとって、食欲増進剤でもあり、ゆっくり食事を楽しめる友でもあると思っている。しかし、パキスタン・イスラム共和国は「友」の同席を…

2023 古稀のバックパッカー ⑩チトラル(カラーシャの村へ)

ランキング参加中一人旅コミュニティ ペシャワールから次の目的地、チトラルに夜行バスで向かう。玄奘三蔵が歩いた道から少し横道に外れるが、ここで生活し、カラーシャ族を支援している「わだ晶子さん」を訪ねるのが目的だ。 ペシャワールとチトラルをつな…

2023 古稀のバックパッカー ⑨ペシャワール(その3)

ランキング参加中一人旅コミュニティ インドで誕生した仏教が中国、朝鮮そして日本へ北伝する上で、重要な場所としてガンダーラがある。その中心地がペシャワール。この地で仏像が作られ始めたことを確認することが、このタビの目的の一つでもある。ちなみに…

2023 古稀のバックパッカー ⑧ペシャワール(その2)パシュトゥーン人

ランキング参加中一人旅コミュニティ 昨日の騒動で緊張感は高まった。「タビ」と「旅行」の違いがハッキリしてくる。同じようにお金と時間を使い非日常の行動をするが、目的は「あえて苦労する」のと「快適を楽しむ」と大きく違う。「タビ」は自由であるが、…

2023 古稀のバックパッカー ⑦ペシャワール (その1)

ランキング参加中一人旅コミュニティ 耳に柔らかく、覚えやすいこの地名「ペシャワール」。 この単語を初めて聞いたのはソ連のアフガン侵攻の頃だった。1979年。撤退まで10年の歳月を要し、結果的にはソ連自身の崩壊の道に向かい、ドイツの統一や湾岸戦争な…

2023 古稀のバックパッカー ⑥世界遺産タキシラ

ランキング参加中一人旅コミュニティ 世界遺産 タキシラ史跡(Taxila) 僕のタビは、仏教関連のタキシラ遺跡群を目指す。玄奘三蔵はインドへの往路時に、タキシラを訪れている。 ここは紀元前3世紀から5世紀にかけての都市遺跡が交差した地点、かっては政治…

2023 古稀のバックパッカー ⑤苦行する釈迦像

ランキング参加中一人旅コミュニティ 苦行する釈迦像 フラッグセレモニーを観て、ラホールの街に入ったのは午後9時を過ぎていた。夜間に新しい街に入ると、やはり戸惑う。ホテルを探して、チェックインしようとすると、前払いと言われる。ポケットに手を入れ…

2023 古稀のバックパッカー ④印パ国境

子どもたちも国旗シール貼り、応援する アムリツァルとパキスタン第二の都市ラホールは直線距離にして60キロ程度。中間地点あたりに国境がある。 アタリという町まで乗合バスでいき、インド最後の昼食を町食堂でいただき、サムロー(自転車)に乗り換え、パ…

2023 古稀のバックパッカー ③シク教

ランキング参加中一人旅コミュニティ 朝一番で、アムリツァル行きの列車に乗る。ニューデリー滞在はわずか18時間。北西パンジャブ州のアムリツァルは国境沿いにある街。そしてパキスタンに入国予定。ニューデリー博物館でも行って、すこし歴史の勉強しようか…

2023 古稀のバックパッカー ②再びインドへ

ランキング参加中一人旅コミュニティ ニューデリー駅前 AI333便はベンガル湾を越えてカルカッタからインド大陸を西に向う。遠くにヒマラヤの山並みが見えるかとずっと眺めていたが、眼下は雲海だった。ニューデリーは久しぶりだ。といっても街は近代化。地下…

2023 古稀のバックパッカー ①タビの始まり

ランキング参加中一人旅コミュニティ 満年齢で69歳、数え年では70歳。世間一般では「古稀」と呼ぶ。固定概念が強い人、とりわけ同じ世代に生きる友人たちにとっては、僕のタビは稀有に思えるかもしれない。 誕生日の夜、タイ最北部、チェンライの空港に7キロ…

2023 アフターコロナの旅は続くよ(準備編その②)

古希を迎える8月4日から出発する。タビの準備。そんなに早くからと思っていたが、色々とやることがあり、なかなか大変なのよ。まあ、しっかり準備すれば、事前の問題解決につながるし、タビへの意欲を大いに湧き立て、身体を動かそうとするのだ。 ビザに一苦…

2023 アフターコロナの旅は続くよ(三蔵の道 準備編)

69歳になる8月から始まる今回のタビは、タイからインド、パキスタンを通過し、パミール高原越えて中国・新疆ウイグル自治区を陸路で移動、最終的にラオスに抜けてタイのチェンライに戻る計画だ。本来なら2020年に予定していたが、コロナウイルスによって、変…

2023  ウィズコロナの旅は続くよ(カンボジア編)最終回 

その⑭ アンコール王朝の滅亡 12世紀に造られたアンコール・ワット。そこから300年も経たない1431年、アンコール王朝はタイで14世紀に興ったアユタヤ王朝の軍による侵攻で陥落し、600年続いたアンコール王朝は終わりを迎えることになった、とされている。戦争…

2023  ウィズコロナの旅は続くよ

その⑬ 生きている湖、トンレサップ シェムリアップのタビは、アンコール遺跡群に集中していた。しかし、たった4日間では巡りきれない。時間が足りず、すべてを訪問するのが現実的で無いと理解るにつれ、ここは気分を変えて、すこし浮気することにした。文化…

2023  ウィズコロナの旅は続くよ

その⑫ タビとカンボジア料理 カンボジア料理と聞いて、思い出すのは、東京・代々木で40年以上店を構えるカンボジア料理店『アンコールワット』。1981年、内戦中のカンボジアから日本に亡命してきたカンボジア人夫婦が店を立ち上げた。当時少なかった東南アジ…

2023  ウィズコロナの旅は続くよ

その⑪ やはりアンコール・ワット 中央祠堂 「アンコール・ワット」。遺跡群の中で、カンボジアを訪れる人で、この名前を知らない日本人はいないだろう。シェムリアップを訪れる観光客が第一に訪れるところであり、東西1500メートル。南北1300メートルにも及…

2023  ウィズコロナの旅は続くよ

その⑩ 仏教徒 ジャヤーヴァルマン7世 アンコール・トムは、「ジャヤーヴァルマン7世がチャンパ国に対する戦勝を記念して12世紀末ごろから造成に着手したと考えられており、石の積み方や材質が違うことなどから、多くの王によって徐々に建設されていったもの…

2023  ウィズコロナの旅は続くよ

その⑨ アンコール・トムと大乗仏教 アンコール・トム アンコール・トムに興味を持ったのは、「当時のジャヤヴァルマン7世が集大成した遺跡に観世音菩薩の彫刻が施されている。つまりアンコール・トムの遺構にはヒンドゥー教と大乗仏教の混淆が見られる」こと…

2023 ウィズコロナの旅は続くよ

その⑧ シエムリアップ・アンコール遺跡群 朝焼けのアンコール・ワット タイ国境からアンコール遺跡群があるシエムリアップまでの距離は150キロ。国道5号線を東に向かってひた走る。バッタンバンへの分かれ道となるシソポンという街を途中通過し、カンボジア…

2023 ウィズコロナの旅は続くよ

その⑦ 線路は続くよ(大国の思惑) やっとカンボジアに入国。しかし、その前にタイとカンボジアの鉄道についてちょっとおさらい。 タイ・カンボジアの国境橋 タイ側の到着駅名は、「クロンラック国境駅」だった。なぜ国境駅となっているか。それは国境となる…

2023 ウィズコロナの旅は続くよ

その⑥ バンコクから200円でカンボジア国境へ タイからカンボジアにへの行くには、3つの方法がある。飛行機、バス、列車。このうち飛行機は確かに早いし便利だが、高い。この歳になると時間的に余裕がある。目的地、アンコール遺跡群があるシエムリアップへは…

2023 ウィズコロナの旅は続くよ

その⑤ 私とカンボジアの関わり 日本のクソ田舎に住んでいた高校時代、そして大学時代。私の青春は、ベトナム戦争、ラオス、カンボジアを巻き込んだインドシナ戦争の話題の中にいた。年齢的にも政治に首をつっこみ、ベトナムでの戦闘やカンボジアの悲惨な写真…

2023 ウィズコロナの旅は続くよ

その④ 旅と旅行 そしてタビ このブログ中で、「旅」とか「タビ」とかと綴っているが、言葉遊びにならないために、私なりの定義をすこしご説明。まず、簡単に「旅行」と「旅」について。 「旅行」は、目的地への移動という空間を通して、日常生活でのストレス…